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両陛下が満蒙開拓平和記念館ご訪問

 きょう天皇皇后両陛下が阿智村の満蒙開拓平和記念館を訪問され、元開拓団員とも懇談されました。この記念館のことは8月15日にこのブログで紹介したばかりだったので、ちょっとびっくりしました。こちらはその時の記事「満蒙開拓平和記念館」

 今回のご訪問は私的旅行で、ここを選ばれたのは両陛下の強いご希望だそうです。両陛下はじめ皇族方は軽井沢など長野県へ来られる機会が比較的多いのですが、両陛下は、軽井沢の近くの旧大日向村が全国最初の満州分村移民を行ったということをご存知で、戦時中に国策の犠牲になった満蒙開拓団の歴史に強い関心を持っておられたということです。
 両陛下は16日から2泊3日の日程でご来訪。東海道新幹線で愛知県に入り、犬山市の入鹿池などを視察された後、車で長野県入りし、阿智村の昼神温泉に宿泊されました。そういえば阿智村のことは「本物の星空を見たことがありますか?」「あす中秋の名月、今夜は待宵」の記事でも紹介しましたが、こうした周辺の歴史文化や自然のお話もお聞きになられたのでしょうか。
 長野県に来られることが多いといっても飯田周辺は久しく機会がなく、両陛下が訪れたのは皇太子時代の1969(昭和44)年以来47年ぶり。当時は国鉄飯田線の急行列車で天龍峡に入られ、三六災害と呼ばれる大水害(昭和36年)に遭った飯田市川路地区の復興状況を視察されたり、農業後継者との懇談、凍豆腐工場や老人ホームの視察などを行われました。御成婚から10年後のことで、住民は熱狂的に歓迎。私はたまたま通り道にあった小学校の2年生で、沿道に出て日の丸の小旗を振ったような記憶があるのですが、あまりよく覚えていません。

 両陛下が満蒙開拓平和記念館を訪問されたのは17日午前。副館長の寺沢秀文さん(両親は元開拓団員)の案内で館内を見学され、元開拓団員や元青少年義勇軍の男女3人(86~92歳)と懇談されました。両陛下は開拓団の集団自決などの話もお聞きになり、3人が平和を願って続けている「語り部」の活動をねぎらわれて「いつまでもお元気で、多くの人に伝えてください」と声をかけられたそうです。
 記念館に続き、両陛下は飯田市の天龍峡とりんご並木をご訪問。天龍峡は47年ぶりの再訪で、大規模治水対策事業や三遠南信自動車道建設による一帯の大きな変化を感じられたことと思いますが、紅葉に彩られた天龍峡の変わらぬ峡谷美はどのように映ったでしょうか。りんご並木は飯田大火(昭和22年)からの市街地復興の中でつくられたもので、両陛下は並木の世話をしている飯田東中学校の生徒たちと親しく言葉を交わし、大きく実った実を生徒の手から受け取っていました。またイメージソング「りんご並木Forever」のことを聞いた皇后陛下が歌を聞きたいとお望みになり、その場で生徒たちが合唱を披露する一幕もありました。
 両陛下は17日も昼神温泉に宿泊。18日は再び愛知県に戻り、小牧市のメナード美術館などをご訪問してお帰りになるとのことです。

 国内外の激戦地や災害被災地をご自身のご希望で精力的に訪問される両陛下。天皇陛下の生前退位についての議論が始まっていますが、今の天皇皇后両陛下に多くの国民が敬愛を寄せるのは、こうした行動があるからだと改めて思います。

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