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2016年7月の5件の記事

いいだ人形劇フェスタ

 国内最大の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ2016」が8月2日から7日まで飯田市周辺で開催されます。国内外のプロ劇団、アマチュア劇団が大集合し、6日間にわたり138会場で約530公演が行われます。
 いいだ人形劇フェスタのずっと変わらないキャッチフレーズ(基本理念)は「みる、演じる、ささえる」。全国、世界から訪れる人形劇人のステージを観て楽しむとともに、地元の大人や子どもが自分たちで人形劇を演じたり、またスタッフとなって開催を支えます。毎年、人形劇人と市民が力を合わせてつくり上げるイベントです。多くの人形劇人の間に「夏は飯田」の合い言葉で定着し、市民あげてそれを歓迎します。

 公演は大きく分けて「ワッペン公演」と「有料公演」があります。このフェスタの特徴の1つがワッペン方式で、演じる人形劇人も(プロもアマも)、観客も、みんなが参加証ワッペン(700円)を購入する形で参加料を払って参加します(3歳未満は不要)。ワッペンをつけていれば、一部の有料公演を除くほとんど大半の公演を観ることができます。多くのプロの人形劇人も、公演で収入を得るのではなく、逆に参加料を払って参加し、市民や他の人形劇人との交流を楽しむために飯田に来ていると知ったら、ほとんどの人が驚くでしょう。
 もう1つの特徴が飯田市ならではの地域分散方式で、かつて独立した町村だった市内各地域や周辺町村の公民館、学校など、さまざまな会場で公演が行われます。

 有料公演は全36公演で、参加証ワッペンと公演チケットの両方が必要です。当日券は各会場で販売します。
 有料公演の参加劇団は次のとおりです。
 ヨウカイ劇場(フランス)、ポーランド・日本国際共同制作プロジェクト、トレイン・シアター(イスラエル)、カオニャオ(ラオス)with栗コーダーカルテット、トム・リー(アメリカ)&五代目西川古柳、エル・パティオ・テアトロ(スペイン)
 愛知人形劇センター・いいだ人形劇センター共同制作、かわせみ座、人形劇団ひとみ座、人形劇団クラルテ、総合工作芸術家だるま森+えりこ、sound office 音旅舎、くわえ・ぱぺっとステージ、人形師飯田美千香(百鬼ゆめひな)、木偶舎、人形劇団プーク、ベビー・ビー、人形劇団ののはな、人形芝居燕屋+吟遊打人、やまねこ座―人形劇工房、糸あやつり人形劇団みのむし、西川禎一おひとり座、人形劇団京芸、劇団にんぎょう畑、劇団くるま座、影絵人形劇団むむのこ、人形劇団むすび座、よろず劇場とんがらし、ホケキョ影絵芝居、人形劇団ココン、わけちゃんとBUNちゃんとゆかいな仲間、人形劇団ひぽぽたあむ、お伽ラッパ、人形劇団夢知遊座&人形劇団すずきじゅく、JIJO

 有料公演でなく、参加証ワッペンだけで観られる専門劇団は次のとおりです。
16080101 ステファン・プリン(ドイツ)、弘宛然古典布袋戯団(台湾)
 あがりえ弘虫、人形劇団あっけらかん♪、江戸糸あやつり人形、人形芝居えびす座、人形劇団えりっこ、切り絵芸人ブラックマスク、人形劇団くりきんとん、くりくりワールド、グレゴの音楽一座、人形芝居・桜座一家、情熱の福わじゅつ師やないあつ子、人形劇団じろっぽ、すぎのこ芸術文化振興会、想造舎、人形劇だん大福、人形劇団たたくファミリー、人形劇場だぶだぶ、魑魅魍魎絵巻実行委員会、茶問屋ショーゴ、人形劇ちんどん、ツヂバデルコ、デフ・パペットシアター・ひとみ、人形劇団だむならん、人形劇・トロッコ、人形劇団とんと、劇団虹色どんぐり、バーバラ村田、俳優館、げきだんはてな、人形劇団パン、ハンガ~マン、人形劇団ばんび、P.ことり座、ふくろこうじ、ぷろぷろ劇団、ポポルの一座、ほんわかシアター、マーガレット一家、マイムトループ・グランバルーン、ましゅ&Kei、街のお楽しませやさん梅ちゃん、劇団むう、ムンドノーボぽこブヨ~ダン、山添真寛、山本光洋、ゆい・パペットシアター、指人形笑吉、Puppet Theater ゆめみトランク、人形劇団わにこ
 このほか全国から多数のアマチュア劇団、学生劇団が訪れ、地元からも小中高生から大人まで多数の劇団が参加します。

 今年のおもな日程は次のとおりです。
 2日(火) オープニングセレモニー、9:30から20:30開演の26公演
 3日(水) 9:30から20:40開演の53公演
 4日(木) 9:30から20:40開演の72公演
 5日(金) 9:00から21:30開演の128公演
 6日(土) 9:00から22:30開演の163公演
 7日(日) 6:30から15:00開演の91公演

 6日は昼前から夜にかけて中心市街地で「飯田まつり」(第35回飯田りんごん)が開催され、夕方には歩行者天国で人形劇人わいわいパレードがあり、人形や人形劇人と気軽に触れ合うことができます。写真は2011年のパレードです。

 こちらがいいだ人形劇フェスタ公式ホームページです。また、こちらがフェイスブックです。
 ただ、このホームページ、公演スケジュールと会場、ワッペン販売所などの情報がどこにあるのか、ちょっと(かなり?)見付けにくいです。公演スケジュールはページ左側の目次で「今年のフェスタ」を開き、「上演プログラム」コーナーを見てください。会場の場所は、同じくページ左側の目次で「交通アクセス」を開き、「上演会場紹介」コーナーを見てください。
 ワッペン販売所はホームページのどこにも書いてないような気が…あっ、ありました、有料公演ガイドのPDFに(こんなの誰が見付けられるんだ?)。飯田駅観光案内所、まちなかインフォメーションセンター、飯田市役所、飯田文化化会館、中央図書館、川本喜八郎人形美術館、かざこし子どもの森公園、各地区の公民館、市内各地の協力店などで販売しています。
 詳しいことは公式ガイドブックを見るほうが分かりやすいです。スケジュール、会場(マップ)、参加劇団紹介のほか、観光ガイドも載っています。上記ワッペン販売所などでお問い合わせください。

   ☆   ☆   ☆

 「いいだ人形劇フェスタ」の前身の「人形劇カーニバル飯田」は1979年、国際児童年に合わせて第1回が開催されました。飯田周辺は昔から地芝居や人形浄瑠璃が盛んで、今も伊那谷4座と呼ばれる黒田人形(飯田市上郷)、今田人形(飯田市龍江)、早稲田人形(阿南町)、古田人形(箕輪町)が地域の伝統芸能として続いています。カーニバルはそうした土地柄を土台に、全国からプロ・アマ問わず多くの人形劇人を迎えて開催を続けました。10周年を迎えた1988年には、海外劇団を迎えて世界人形劇フェスティバルを併催し、飯田市はウニマ(国際人形劇連盟)本部のあるフランスのシャルルヴィル・メジエール市と友好都市提携を結びました。
 人形劇カーニバル飯田は20周年を区切りにその後のあり方が検討され、1989年から、いいだ人形劇フェスタとして再出発。行政(飯田市)の関わりが強かったカーニバル時代より、行政が一歩引いて、人形劇人と市民が主体となって現在まで運営しています。

参院選2

 前回の参院選の記事で「アベノミクスはそろそろ限界で、いずれ行き詰まる」と書きました。わざわざ説明するまでもないのですが、なぜ行き詰まるのか、一応書いておきます。
 年金積立金の大量市場投入などによる「官製相場」(株価つり上げ・維持)は禁じ手で、本来やってはいけないことです。また日銀の「異次元の金融緩和」(国債の大量買い取り、マイナス金利)は奇策で、円安誘導の効果が長く持続するものではなく、異次元にはどこかで出口が必要です。
 この3年余、多くの国民がアベノミクスに期待を持ったことは事実です。リーマンショックと東日本大震災の後、1ドル80円前後の異常な円高や景気低迷に苦しみ、そういう禁じ手・奇策にでも期待せずにいられない心境だったのは、私自身、実感としてよく分かります。しかし、アベノミクスの有効期間はもう終わりつつあります。

 昨年12月まで1年ちょっと続いた1ドル120円前後の過剰な円安は終わり、今年1月から円高方向に進んで、現在は100円台です。これによって輸出企業のバブル景気は終わり、実力相応の適正規模に戻ります。トヨタの社長が5月の決算発表で「潮目が変わった」と発言したことは多くの人が覚えているでしょう。次期は4割の大幅減益を見込み、この間の高利益は「為替による追い風参考記録」だと述べました。
 輸出製造業だけでなく農林水産物・加工食品の輸出額7452億円(2015年)も、和食ブームによる実際の増加もありますが、円安によって額がふくらんだ部分があり、このまま増え続けると思ったら大間違いです。インバウンド増加や爆買いも昨年までの円安の効果で、今年に入って潮が引いています。
 円安によって輸入品(食料品など)の価格は上がりました(インフレ効果)が、それも終わります。
 安倍首相は今までの都合の良い数字はアベノミクスの成果だと言い、これからの都合の悪い数字は円高のせいだと言うでしょう。今から目に見えるようです。

 日経平均株価は昨年夏の2万円超をピークに、現在は1万5千円台に下がっています。また今朝のニュースで、国内株式市場の今年上半期、海外投資家は4兆7410億円の売り越しと伝えられました。
 株価下落のため、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2015年度、5兆円超の運用損を出しました(公式発表は参院選の後)。安倍首相は「安倍政権になってから運用益を37.8兆円上げた」と言って自慢し、長期的な視点で考えるべきだと言いますが、この問題はいくら得した損したというだけでは済みません。
 GPIFの資金は巨大で、それが株式市場に投入されれば株価が上がります。GPIFが株をたくさん買えば買うほど株価が上がり、資産評価額が上がって自分が儲かるわけで、こんなうまい話はありません。しかし、これには落とし穴があります。何らかの要因でひとたび株価が下落に転じた時には、持っている株は一度にまとめて売るわけにいきません。売ればますます株価が下がり、下手をすれば一気に日本発の世界恐慌を引き起こす危険すらあります。うまく小出しに売り抜けて損を飲むか、そうでなければ何もできずに資産が減るのをだまって見ているしかありません。
 GPIFは2014年10月に運用ポートフォリオ(資産構成割合)を見直し、国内債権60%→35%、国内株式12%→25%、外国株式12%→25%、外国債券11%→15%としました。2015年末の運用状況は、国内債権37.8%、国内株式23.4%、外国株式22.8%、外国債券13.5%、短期資産2.6%。国内株式の割合は上限の25%に近づいており、もっと買って株価を支えようと思っても、もう限界です。
 今までの日本の株高が官製相場だったことが明らかになれば、日本株が信用を失って海外投資家が一斉に資金の引き上げに走るでしょう。万一、日本政府の判断でGPIFに先に売り抜けられたら、自分たちが大損してしまいます。そんな危険なところに大事な資金を置いておけませんから。
 だから官製相場は禁じ手なのです。37.8兆円の運用益は一時のバブルで、5兆円の運用損は根本的なリスクの現れ。国民の財産である年金積立金の運用が不安定なのも問題ですが、それ以上に日本市場の信頼性を損なう危険があるというのが大きな問題です。

 日銀の「異次元の金融緩和」の柱である国債の大量買い取りも問題があります。6月21日(公示前日)の日本記者クラブ主催の党首討論会で、記者から「国債を日銀が3分の1も買い取って、これからも増やしていくのが真っ当な政策か? どう破綻なく管理していくのか?」と聞かれ、安倍首相の答えは「金融政策は日銀が決めること。国債を買うか何を買うか、日銀が判断することで、私が言うべきことではない」。これで本当に大丈夫でしょうか?

 政治家がアベノミクスのリスクを知らないというなら馬鹿だし、知っていて隠しているなら犯罪的です。もしもリスクが現実のものになって、日本経済が坂を転げ落ちて大変な事態になった時、その時になってから今の与党の国会議員が全員切腹したところで、日本を救うには何の足しにもなりません。命を懸けるなら今やれ! と言いたいです。

本物の星空を見たことがありますか?

 今日は七夕。でも七夕は年に3日あります。7月7日、月遅れの8月7日、そして旧暦7月7日(今年は8月9日)です。
 国立天文台は現在、旧暦(太陰太陽暦)にもとづく七夕を「伝統的七夕」と呼び、星空の観察を呼びかけています。国立天文台ホームページの説明によると、伝統的七夕の日は「二十四節気の処暑(太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(新月)の瞬間を含む日から数えて7日目」と決められています。「何それ?」と思うような定義ですが、要するに旧暦の7月7日です。
 新暦の7月7日は梅雨の末期で星が見られないことが多いため、国立天文台は2001年から伝統的七夕の日をアピールし、「明かりを消して星空に目を向けてみましょう」と呼びかけています。梅雨明け後で晴天率が高いことに加え、旧暦だから7日は必ずわりと早く月が沈み、星空の観察には絶好の夜になります。2011年からは「伝統的七夕ライトダウン」のキャンペーンも行っているそうです。

 私が子どもの頃から親しんできたのは、8月7日の月遅れの七夕でした。ちょうど夏休み中で、自分で笹を取ってきて、里芋の葉の上にたまった水を集めて墨をすり、七夕飾りを作ったりしました。七夕だからといって特別に星空の観察をした記憶はありませんが…

 さて、今年は2、3日前からもう梅雨が明けたかのような夏空で、今夜はきれいな天の川が見られそうです。…と書いたものの、本当に本物の天の川が見られる場所、今の日本にどれくらいあるのでしょうか? もしかすると、生まれてから一度も本物の天の川を見たことがない、本物の星空を知らないという人も少なくないのではないでしょうか?
 きれいな星空を見るためには、まず余計な光がなくて暗いこと、そして空気中のほこりや水蒸気が少なくて空気が澄んでいることが必要です。信州はこうした場所が多く、近年、観光向けに星空の美しさを積極的にアピールしているところもあります。
 飯田近辺では、阿智村が「スタービレッジ阿智」を名乗り、「天空の楽園・日本一の星空ナイトツアー」を実施しています。なぜ「日本一」の看板が許されるのか、という話は後述。富士見台高原ヘブンスそのはら(スキー場)のゴンドラで標高1400m地点まで上り、満天の星空を楽しむことができます。今年の開催期間は4月16日から10月15日まで(ただし5月23日~7月8日、9月20~30日はゴンドラ運休のため休止)。また4月から11月までの間、この星空ナイトツアーがない期間には、昼神温泉宿泊客向けの星空バスツアーがあります。こちらが日本一の星空ナイトツアーのホームページです。今日と明日の夜は、山上で七夕特別企画の「星の音楽会」があります。
 また飯田市上村のしらびそ高原は、夏季なら標高1900mの山上まで車で行けるため、天文ファンに人気のスポットになっています。特に流星群などのある時には多くの人でにぎわいます。時々、星見会なども開催されます。こちらは山上の宿泊施設ハイランドしらびそのホームページです。なお、この近くに御池山隕石クレーターがあるのですが、その話はまた別の記事で。

 さて、阿智村の星空がなぜ「日本一」を名乗れるかというと、その根拠は環境省の全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク、1988年夏~2013年冬)で、2006年夏、阿智村浪合の銀河もみじキャンプ場が「夜空の明るさが星の観測に適していた場所」の第1位になりました。
 この観察は、天頂付近を撮影した写真をもとに、どのくらい空が暗いかを比較するもので、阿智村浪合は23.7等級でした。この数字で第1位になれたのはちょっとラッキーで、2008年は23.8等級と数字ではわずかに第1位の年を上回ったのに、順位は第10位でした。ちなみに過去最高は小笠原父島の25.1等級(2010年)で、続いて島根県津和野町日原天文台の24.6等級(同)、沖縄波照間島の24.5等級(2008年)、福井県大野市自然保護センター観察棟の24.4等級(同)などの記録があります。
 銀河もみじキャンプ場では来週の16日(土)、17日(日)にスターナイトウォッチングが開催されます。こちらが銀河もみじキャンプ場のホームページです。

 全国星空継続観察の過去の記録を見ると、上位に多いのは天文台のある場所や離島です。それに対し飯田近辺は、街から少し足をのばせば行ける範囲内の場所で、わりと気軽にきれいな星空を楽しむことができます。ちょっとした山の上やキャンプ場など、多くのスポットがあります。
 ぜひ一度訪れて、子どもさんに本物の星空を見せてあげてください。きっと感動すること間違いなしです。

参院選

 今度の参院選の争点は経済政策だとか言っていますが、アベノミクスはそろそろ限界が見え、選挙の結果に関係なくいずれ行き詰まるに決まっているので、議論しても意味がありません。安倍政権が終わった時、後に残るのは社会保障、財政健全化など先送りになった諸問題と、昨年成立した安全保障関連法だけです。
 これらの後始末を今の無能な野党が担うことになるのかと思うと頭が痛くなりますが、それでも今回、絶対に与党やその補完勢力に投票するわけにはいきません。参院選は政権選択ではなく現政権への中間評価なので、安倍政権のやり方に対する懸念の意思をはっきりと示さなければなりません。
 今回、与党に投票できない理由は、何と言っても安保法制・集団的自衛権・憲法9条をめぐる安倍政権のやり方です。

2012年12月 衆院選で勝利(自公で3分の2)、第2次安倍政権が発足
2013年 2月 安保法制懇(第1次安倍内閣の時に設置した首相の私的諮問機関)を再始動
2013年 7月 参院選で勝利(自民単独で改選議席の過半数、非改選含め自公で過半数)
2013年 8月 内閣法制局長官を交代させ、集団的自衛権行使容認派の小松一郎氏(元外務省国際法局長)を起用
2013年 8月 安保法制懇の議論が本格的に再開
2013年12月 臨時国会の会期延長、特定秘密保護法が成立
2014年 5月 安保法制懇が新たな報告書を提出(集団的自衛権の行使容認を提言)
2014年 7月 憲法9条の解釈変更(限定的な集団的自衛権の行使容認)を閣議決定
2014年12月 消費税増税延期を理由に衆院解散・総選挙(自公で3分の2を維持)
2015年 4月 日米防衛協力のための指針(ガイドライン)を改定(集団的自衛権の行使を具体化)
2015年 4月 安倍首相が米連邦議会上下両院合同会議で演説し、「安保法制の充実を夏までに成就させる」と発言
2015年 5月 安全保障関連法案を閣議決定し、通常国会に提出
2015年 6月 通常国会の会期を9月27日まで延長
2015年 7月 衆院で安全保障関連法案を可決(60日ルールによる成立が可能に)
2015年 9月 参院で安全保障関連法を可決、成立
2016年 3月 安全保障関連法の施行を閣議決定

 安全保障関連2法は実質的に11もの法律の改正・新設をまとめたもので、集団的自衛権の行使を可能にする存立危機事態の規定、従来の特別措置法に代わって自衛隊の国際貢献を恒久化するとともに後方支援を可能にする新法、さらにグレーゾーン事態への対応、自衛隊の行動範囲の地理的制約の撤廃、PKOの拡大、駆け付け警護など、これがチャンスとばかりにあれもこれも押し込んだもので、議論すればするほど疑問点、問題点が出てくるのは当然でした。もっと時間をかけて議論すべきだったのに、与党が昨年9月に成立させなければならなかった理由は、安倍首相がアメリカで「夏までに」と約束したこと以外には何もありません。
 閣議決定で憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認し、日米ガイドライン改定でそれを既成事実化。まだ国会の議論も国民の理解も進んでいないのに、アメリカに行って安保法制を充実させると約束。そして今は、「安全保障関連法を廃止すれば日米同盟の絆が断ち切られる」と国民を脅す。こんなやり方が許せますか?

 私が書くことは、次の衆院選の時には、よりはっきりと目に見える形になって現れているでしょう。それまでの間に安倍政権に勝手なことをさせない。今度の参院選のテーマはそれに尽きます。争点は「4年前の混乱と停滞の時代に後戻りするか否か」ではなく、「80年前の暗黒の時代に後戻りするか否か」です。
 日本を引き返し不能地点に行かせてはなりません。「ちょっと待て」と言う機会は、もうこの参院選しかありません。

都知事選

 「違法ではないが不適切」が今年の流行語になるかも、と思いましたが、それよりも、セコい人のことを「舛添か」と呼ぶほうが定着してしまったようです。
 「櫻井パパ」は、出馬すれば「息子の七光り」とか言われそうですが、出ないみたいですね。
 さて「小池百合子」は「一人で勝手に先走ってコケる人」になるか、それとも「うまく機をとらえて成り上がる人」になるか…

 冗談はさておき、告示(14日)まで2週間を切り、時間はあまりありません。候補擁立に際して東京五輪・パラリンピックのことが重視されているようですが、都知事選にあたって考えるべきことはまず第一に都政です。五輪はスポーツ大会として普通に開催できればそれでよく、あまり重く考え過ぎないほうがいいと、長野五輪を経験した長野県民としては思います。長野県は五輪至上主義のために明らかにゆがみ、傷つきました(長野五輪そのものは成功したし、開催して良かったと思いますが)。東京でも施設整備の問題や招致をめぐる金の問題が浮上しており、心配しています。
 ついでに書いておくと、五輪は巨額な開催費用の問題から立候補都市がだんだん減る傾向にあります。東京五輪は、過度に金をかけずに、どこでも普通に開催できるスポーツ大会として見本を示すほうが、今後の世界のために望ましいと思います。

 舛添さんが都議会に9月まで不信任を猶予してほしいと言ったのは、リオ五輪の閉会式に出席して五輪旗を引き継ぐためだったそうですが、死に体のまま9月まで都知事に留まるつもりだったのか、それとも、ここを乗り切れば夏の間に風向きが変わると思ったのか…。辞職した後になってみれば、五輪旗の引き継ぎは別に大した問題にはなっていません。
 参院選公示の前日付で辞職したのは、参院選への影響を避けるために辞職をせまられたからでしょうが、こちらはあまり話題になりませんでしたね。参院選がなければどうなっていたのか…
 自民党や公明党にとっては、都知事選で安倍首相はじめ幹部クラスが前面に出て舛添さんを支援したので、印象が悪くなると思ったのでしょう。もっとも民主党(当時)だって、人気の高かった舛添さんを担ごうとした経緯があるのだから、自民党を批判できる立場ではありません。

 舛添さんの一件は、冷静に考えると、「セコい」ことを理由に都知事を辞職させていいのかという論点も指摘できます。しかし、前職者が「政治とカネ」の問題で辞職した後でもあるだけに、認識が甘かったと言わざるを得ません。政治資金規正法が甘いから舛添さんを追及できない、ということはなく、違法性はなくても不適切なことはやっぱり問題です。
 政治資金支出の公私混同に加え、海外出張の高過ぎるホテル代、公用車での別荘通い、さらに、さまざまな問題が明るみに出てからの説明の見苦しさもあり、ここまで都民の信頼を失っては、続投は無理でしょう。

 もう一つ、冷静に考えておきたい問題は、今回の一件を朝から晩まで伝えて舛添たたきを先導したマスコミのあり方です。特に民放テレビが都議会中継までしたのは異様でした。それは偏に視聴率のためで、やらなければ他社に視聴率を奪われるとなれば、現場はやらざるを得ません。
 それもこれも元はと言えば、舛添さんが過去に他人を追及して「盗っ人なわけですよ」といった発言をしていたり、今回も「シルクの中国服を着用すると書道の際に筆がスムーズ」に代表されるような珍妙な言い訳を重ねたのが原因で、次にどんな面白いことを言うのか、みんなが見たがったということではありますが(舛添たたきを見て喜んでいた視聴者の心理もありますかね)。
 これは日本のマスコミが持っている構造的な問題として、頭に置いておくことが必要でしょう。こういうマスコミの性質を知り抜いた上で、それを利用する者が必ず現れてきますから(おそらく既にいると思います)。

 辞職したからと言って疑惑が晴れたわけではありません。同時に、舛添さんを追及したことがどれだけ都議たちや国会議員などに跳ね返るか、それも見ものです。公私混同の疑われる政治資金支出をしている政治家が何パーセントいるか、マスコミにはぜひ全部調べて報道してもらいたいところです。

 途中から話がずれてしまいましたが、ともかく、都知事選は都政第一で考えてほしいと思います。

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